糸暦(いとごよみ)

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ミシンを購入するときはミシンの「ワークホール」大きさを確認|ミシン初心者のためのミシンの選び方(3)

用途やキャリアによって、ミシンの選び方も変わります。

店頭でお客様とミシンの選び方についてお話をしていて、

「簡単に縫えるミシンがほしい。」

「直線だけ縫えればいいから、余計なもののついていない簡単なミシンの購入をしたい。」

ということをよく言われます。

 

よくお話を聞いてみると「あまり高いミシンの購入は考えていない。」という気持ちからのお言葉の場合が多いようです。

ただ、ミシンの選び方として安ければいいというものではありません。

 

そこで店頭では、

  • お客様がミシンの購入に際して、どの程度のことをミシンに期待しているのか。
  • これまでどんなミシンを使っていたのか。
  • 予算はどの程度で考えているのか。

こんなことをお聞きしながら、そのお客様にとってどんなミシンの選び方がベストなのかを一緒に相談させていただいています。

 

そのお客様の考え方やキャリアの違いなどのよっておすすめする機種も違ってきます。

ミシンの選び方は人それぞれということです。

 

例1

そこそこのミシンを1台持ってはいるが、2台目のミシンとしてテレビを見ながらこたつの上で使えるミシンの購入を考えている。

こんな方にはミドルクラスのあまり高くないミシンで十分だと思います。

ひょっとしてコンパクトミシンでも何とかなるかもしれません。

 

例2

以前縫製工場で工業用ミシンを使って仕事をしていた。

こんな方がコンパクトミシンを選ぼうとしていたら「絶対にだめです。」とお伝えします。

後で必ず後悔されますからミドルクラスのミシンの中でも上位機種をおすすめします。

できれば職業用ミシンかフルサイズのものを使ってほしいとお伝えしています。

 

 

ミシン選びの重要ポイント「ワークホール」の大きさ

さて、ここから今回のテーマ、ミシンの購入に際してどこの大きさを見るのか?

ミシン ワークホール
写真1

 

定規を当ててはかっている部分をミシンのワークホールと呼びます。ミシンを使うときここが大きい方が使いやすいです。

ですからミシンの選び方の一つのポイントとしてこの点を押さえてください。

大きなものを縫うときにこのワークホールが小さいと、たくさんの生地を送り込むのが大変そうなのはご想像できますよね。

ですからミシンは高額になるほどここが広くなります。

 

でも、ミシンを作る人からするとワークホールを大きく作るところが腕の見せ所。大変な技術を必要とするのです。

なぜなら、ミシンは上糸と下糸を絡ませて縫っていきますよね。2本の糸が上と下の離れたところに設置してあるのです。ミシンを大きなパワーで高速回転させたとき、モーターの振動でミシンが揺れます。その揺れによってミシンのボディにわずかなゆがみが出れば、上糸と下糸は絡まなくなり、目飛びが起きたり縫えなかったりします。

 

そうならないためにミシンには鉄でできた頑丈なフレームが中に入っています。

モーターがどんなに振動しても上糸と下糸のタイミングを狂わせない高い技術があるのです。

大きなミシンの方が使いやすいというユーザーの希望をかなえるために、サイズを大きくすると高い技術が必要になります。

 

ですから安いミシンはワークホールが小さくなります。

写真1のミシンはボディの大きさはミドルクラスに近いのですがワークホールはコンパクトミシン並みの約14センチ。

コストを下げるため、鉄のフレームが入っていません。すごく軽いミシンです。

鉄のフレームがないですからワークホールは大きくできないのです。

 

ミシン ワークホール
写真2

写真2はミドルクラスの低価格のものですが16センチほどあります。

上位機種では18センチくらいのものもあります。

 

ミシン ワークホール
写真3

さらに写真3はフルサイズのミシン。

ワークホールが20センチ以上あります。

これくらいあると、工業用ミシンを使っていた方でも、そこそこ喜んでお使いいただけると思います。

 

良いミシンの値段が高くなっていくのは、こんなところにも理由があるのです。

 

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投稿者

下萩浩明(はぎ手芸店オーナー)
手芸店の経営傍ら、手芸教室なども行っております。
全国の手芸ファンのために、ハンドメイドに関する情報や知識を配信してまいります。

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