糸暦(いとごよみ)

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素材や繊維のタイプによる違い|糸の選び方(2)

編み物~knitting~

お家でも出先でも、ちょっとした時間があれば手軽に始められる編み物。
そんな手軽さも編み物の魅力。
糸一本から作られる私だけの作品。さて次はどんなのを作ろうかな・・
編み物~knitting~
裁縫~sewing~

裁縫~sewing~

お洋服や、バッグなど、生地選びから始められるのも裁縫の魅力の一つ。
自分好みのデザインにアレンジ・・・
愛着があるから、ずっと大切に使いたい。

クラフト~krafft~

無限に広がる手芸の世界。
リボン刺繍やトールペイント、羊毛フェルト、ミサンガなどなど・・・
つい自分で作りたくなっちゃう!
クラフト~krafft~

糸の素材による違い

天然繊維と合成繊維があります。

天然繊維

絹糸 綿糸 麻糸など、自然界の繊維からできたもの。

 

  • 絹糸

絹糸はかいこのまゆからとった生糸を原料とした長い繊維の縫い糸です。滑らかで光沢があって美しい糸です。しなやかさ、柔らかさがあって縫いやすく、絹・ウールなどの動物性繊維の縫製に適しています。

絹糸

  • 綿糸

いわゆる木綿糸です。綿の木の種子の綿花(短い繊維)を採集して、紡いだのが綿糸です。糸に光沢はなく、毛羽があるのが特長です。綿の生地を縫うのに適しています。

木綿糸

合成繊維

石油などを原材料として作られたものが、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維です。天然繊維の代用として作られましたが、技術の進歩によって天然繊維をしのぐものが作られるようになりました。合成繊維は糸質にムラがなく、耐久性に優れ、堅牢度が高く(色がはげないということです)美しく滑らかです。

 

糸の繊維のタイプによる違い

フィラメント糸(長繊維糸)

ごく細い長繊維を何本か束ねて適当な太さにして「より」をかけて安定させて作ります。フィラメント糸の特長は、光沢があり美しく、なめらかで丈夫な(伸度が高い)点です。縫製工場の皆さんがよく「テトロン糸」と呼んでいる糸です。

 

天然繊維では絹糸。手芸屋さんの店頭に並ぶ合成繊維の代表格はフジックス株式会社のポリエステル100%の「ファイン」とナイロン100%の「レジロン」、カナガワ株式会社のポリエステル100%の「エッフェル」とナイロン100%の「レオナ」があります。

 

  • ファイン

絹糸の特徴を持つポリエステル100%のフィラメント糸。絹糸の長所にポリエステル糸の強度と堅牢度を併せ持つ、すばらしい糸です。

ファイン

  • レジロン レオナ

レジロンとレオナは伸度(伸び率)が高いので、ニット用ミシン糸としておなじみの糸です。伸度が高く美しい糸なので、ニットではない生地もこの糸を使って縫製される方もお見えです。縫い目が美しくみえることがその理由です。

 

  • エッフェル

レジロン レオナの約2倍の伸度を持つ「エッフェル」は本当によく伸びます。はぎ手芸店の店頭では、水着にニット素材のネームテープを縫い付けるための糸としてお客様にご紹介しています。

エッフェル

スパン糸(短繊維糸)

スパン糸とは短い綿状の繊維のこと。スパン糸は通常38㎜から100㎜の長さのため、縫い糸にするにはこれを何本か並べて、束ねながら長い糸状にします。できた糸を数本合わせてよりをかけて適当な太さにして安定させます。スパン糸の特長は毛羽があり、ソフトな風合いで、布なじみがよい点です。

 

天然繊維では綿糸や麻糸。手芸屋さんの店頭に並ぶ合成繊維の代表格はフジックス株式会社の「シャッペスパン」カナガワ株式会社の「シャッペ」。

 

  • シャッペスパン シャッペ

どちらもポリエステル100%のスパン糸。一般的なスパン糸よりも毛羽が少なく糸質のむらもなく優れた品質の糸です。強度が高くて伸度が低いため、ミシンで縫ったときに糸調子のしやすい糸です。大半の手芸屋さんで販売していますから手に入りやすく、一般的な生地を縫うのに最もおすすめのミシン糸です。

シャッペ

 

以上のような特長を頭に入れて糸を選んでいただくと、より希望に添った糸が見つかると思います。

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