糸暦(いとごよみ)

ハンドメイド情報サイト

布用ボンドの使い方。使える布はどんな布?

編み物~knitting~

お家でも出先でも、ちょっとした時間があれば手軽に始められる編み物。
そんな手軽さも編み物の魅力。
糸一本から作られる私だけの作品。さて次はどんなのを作ろうかな・・
編み物~knitting~
裁縫~sewing~

裁縫~sewing~

お洋服や、バッグなど、生地選びから始められるのも裁縫の魅力の一つ。
自分好みのデザインにアレンジ・・・
愛着があるから、ずっと大切に使いたい。

クラフト~krafft~

無限に広がる手芸の世界。
リボン刺繍やトールペイント、羊毛フェルト、ミサンガなどなど・・・
つい自分で作りたくなっちゃう!
クラフト~krafft~

このところ布用ボンド(布補修ボンド 裁ほう上手 貼り仕事)がたいへん売れています。

コニシ株式会社の「裁ほう上手」のテレビCMの影響も大きいのだと思います。

手芸屋であり、ミシンも販売している私としては複雑な思いもあるのですが、今回はそこをぐっとこらえて、布用ボンドの使い方、使える布はどんな布なのかということについてご説明させていただきます。

布用ボンドの主な商品

テレビCMでおなじみコニシ株式会社の「裁ほう上手」

布用ボンド
裁ほう上手

【「裁ほう上手」のラインナップ】

歯磨き粉のようなチューブ入りの物が17g 45g 120g の3タイプとスティックタイプのものがあって4タイプあります。

チューブ入りの商品にはボンドを伸ばすときに使うへらが付いています。

クロバー株式会社の「貼り仕事」 品番58-444

ヘッドがハケになっていてボンドを塗るのが簡単です。

布用ボンド
貼り仕事

裁縫をより簡単・手軽に楽しみたい。裁縫は少し苦手。

こんな方におすすめの商品として生まれたのが布用ボンドですが、主な特徴と使い方を以下にまとめてみます。

布用ボンドの特長と使い方

  • 接着部分にアイロンをかけることで、より強力に接着します。ボンドの乾燥時間も短縮できます。
  • 乾くとほぼ透明になります。
  • 洗濯、ドライクリーニングOKです。
【すそ上げには注意!!】

すそ上げに使おうと思っている方には、注意が必要です。この点については最後に説明しますので、後ほどご覧になってください。

布用ボンドの上手な使い方!

アイロンがけによってより強力に着くのですが、アイロンのかけ方にも注意点があります。

  • 温度は中温(140~160度 ドライ)
  • アイロンをかけるときはアイロンを動かさず、じっと15~20秒

アイロンを使う場合も使わない場合も頭に入れておいてください。しっかり貼るためのポイントは、「圧着」です。

アイロンがけの時は、アイロンで押すので良いわけですが、自然乾燥の場合は重しを乗せるなどの工夫があると、よりしっかりと貼ることができます。

使える布(接着できる布)はどんな布でしょうか?

布用ボンド(布補修ボンド 裁ほう上手 貼り仕事)をお求めのお客様によく質問されるのが、「使える布(接着できる布)はどんな布なのか?」と言うことです。

商品の説明書きは以下のようになっています。

コニシ株式会社の「裁ほう上手」

-接着できない物-

  • 薄手の生地(シミの原因になります)
  • 撥水加工など特殊加工を施した生地、毛足の長い生地
  • ポリエチレンPE ポリプロピレンPP シリコーン樹脂 フッ素樹脂 貴金属
  • 高価格品(スーツ・ドレスなど)

クロバー株式会社の「貼り仕事」

-使える布(接着できる布)-

  • 帆布などの厚地~シーチングなどの普通地
  • ワッペンやネームテープ
  • 綿、レーヨン、ウール、麻
  • 皮革、合成皮革(表皮はのぞく)

-接着できない物-

  • ナイロン、シルク
  • 防水加工や撥水加工、コーティング加工や表面加工したもの

シルク、カシミヤなど高価な素材への使用は避けてください。

まとめ

こんな事が書いてあるのですが、分かりますか?わかりにくいと感じている人が多いと思います。

メーカーさんに確認したところ、布の種類が多すぎて、簡単で完全な説明をすることが難しくてどうしてもぼんやりとした説明になってしまうそうです。

 

わかりにくいと感じている人のために、私なりにまとめてみました。

  1. 綿、レーヨン、ウール、麻、皮革、合成皮革(表皮はのぞく)はおおむね接着できます。
  2. ただし、①の素材でも防水加工や撥水加工、コーティング加工や表面加工したものは接着できない。また、表面をつるつる加工したり、毛羽立たせていると接着できないものもある。
  3. 「①の素材であっても高価格品には使ってほしくない。」というのがメーカーの立場です。トラブルになったときに困るからだと思います。どうしても使いたい場合には、はぎれで確認後、自己責任でお願いします。
  4. ①の素材でもうすい物には推奨していません。接着することについて問題はないのですが、ボンドがしみて表に響くことを懸念しているためです。使う人が自己責任で使うのなら問題ないと言うことです。
  5. その他、手芸屋さんの店頭によくある生地で不向きなのは
  • オーガンジー チュール ゴースなどの目の粗い生地
  • ポリエステルサテン ナイロン生地(シャカシャカした生地です。) 裏地(素材がポリエステルなので)

 

ざっとこんな所ですが、少しはお役に立てたでしょうか?

【すそ上げには注意!!】

布用ボンドの説明に、すそ上げが簡単にできるように書いてあるのを見かけますが注意してください。「すそを裏に折り返して、そこを布用ボンドで貼ればOK」というような説明がされていますが、布の端は、洗濯を繰り返すことによってほつれてきますよね。その点を理解してお使いになっているでしょうか?布を二つ折りではなく、三つ折りにして布端の両面にボンドを塗ってお使いいただいている方は良いと思いますが・・・

でも、そこまで手間をかけてすそ上げするのなら、従来からあるすそ上げテープ(アイロン接着です)を使った方がより簡単に確実にすそ上げができます。すそ上げが目的の方はすそ上げテープをお勧めします。

スポンサーリンク

お気軽にコメントをお寄せください