つるし飾りづくりは、今では全国的なブームとなっています。一年を通して皆さん作品作りを楽しんでお見えになると思います。
いろんな機会につるし飾りをはじめとするちりめん細工を目にすることが増えてきましたよね。
ちりめん細工におすすめの糸は?
そんな中、どんな糸を使ったら良いのか、お悩みの方はいませんか?
木綿糸では太すぎる上に引っ張ると切れてしまいます。ボタン付け糸は丈夫で良いのですが、太すぎることと糸の滑りが良くないのが難点。
「つるし飾り用糸」「ちりめん細工専用糸」というような糸があれば良いのにありません。
単に縫い合わせるだけなら、ポリエステルの手縫い糸(フィラメント糸)を使えば太すぎず丈夫で、糸の滑りも良いですからいいと思います。
ところが問題は「口をぐし縫いして絞るとき」です。強い力で引っ張ると糸が切れてしまいます。この作業をするときに使いやすい、おすすめの丈夫な糸は何なのかと言うことが今回のテーマです。
「口をぐし縫いして絞るとき」に糸が切れないための条件は、糸が丈夫なことと糸の滑りが良いことです。
この二つの条件を満たした糸が、つるし飾り ちりめん細工に適した糸ということになります。(糸が丈夫というのは引っ張る力に強いと言うことです。強力と呼ぶ測定値の値が大きな糸のことです。)
1、株式会社フジックス 「キルターファーム」 #50 150m
これまでいろいろ試した結果、1番おすすめの糸がこちらです。
株式会社フジックス「キルターファーム」#50 150m
ポリエステル100% 右撚り
名前からもおわかりのようにパッチワーク キルト用として販売されている糸です。
キルト用の糸として開発された糸なので、こんな特性があります。
- 樹脂加工によって平滑性があり、摩擦に強く、滑らかな縫い心地になっています。つまり糸の滑りが良いと言うことです。
- しごきに耐え、糸切れしません。この糸を手で引っ張って切ろうとしても切れません。手が痛くなってしまいます。
つまり「キルターファーム」は「口をぐし縫いして絞るとき」に切れない糸。「キルターファーム」はつるし飾り ちりめん細工に適した糸ということになります。
確かにキルトをする方が糸に求める条件は糸の丈夫さと滑りの良さなのですから、同じ条件な訳です。いろいろなキルト糸の中でも特に丈夫で滑りの良い「キルターファーム」にたどり着いたのも、納得がいきます。
でも、この糸の欠点が一つあります。店頭に品揃えしているお店が少ないという所です。
都会にお住みの方は、手芸の大型店で購入できる可能性がありますが、私のように田舎に住んでいると入手困難です。(はぎ手芸店では生成りと赤色の2色を販売していますが)
2、デュアルデューティーART260
そこで、もう少し手に入りやすい糸もご案内しておきます。やはりこちらもキルト用の糸なのですが
キルターファームと同じというわけにはいきませんが、丈夫でおすすめの糸だと思います。はぎ手芸店でもキルターファームと併用しています。他の糸と比べれば十分に期待に応えてくれます。
作品作り全般に共通することですが、道具や材料は大切です。何を使うかによって仕上がりも変わりますし、難易度も変わってきます。正しい道具と材料を使って作品作りをお楽しみください。