糸暦(いとごよみ)

ハンドメイド情報サイト

無料レシピの品質、信頼性とは?

無料レシピの品質と信頼性

お客様が店頭にご相談にお見えになったとき、資料をお持ちになっていることがよくあります。本やプリントなどです。これまで私たちは、お客様の資料を見せていただきながら、お求めになる商品を探したりそこに書かれていることの意味を、一緒になって考えたりして、答えを見つけ出してきました。

 

近頃少し様子が変わって来たことは、お持ちになる資料が本やプリントからスマホやPCからの情報に変わってきたことです。お客様はスマホやPCで自分のほしい情報を検索して、その情報にもとづいてお買い物にお見えになっているようです。

 

私たちは、紙媒体の情報の時と同じようにお客様とお話ししてきています。そこに書かれていることは100%正しいという前提でお客様と一緒に悩んでいます。

 

紙媒体委の情報は本であれば出版社が責任を負って流している情報です。プリントもその多くの出所は、学校の先生、教室などの指導者でその人たちの責任で資料が出されています。ですから私たちはその資料が正しいことを前提にお客様とお話ししてきました。

でもスマホやPCから得られる情報は、100%正しいと理解して良いのでしょうか。そこに書かれていることの品質や信頼性は誰が担保しているのでしょうか。こんな事を私が思うようになったのには理由があります。そんな事例を紹介してみます。

ご自分の赤ちゃんにスタイを作ろうと思って無料レシピを見つけ、それを見ながらお買い物にみえたお客様です。

 

無料レシピ

 

  • Aさん

よだれでぬれたスタイで赤ちゃんの服が濡れないように、Wガーゼを2枚重ねにして、その裏にビニールかナイロンなどの撥水性の生地をつける。

  • Bさん

よだれでぬれたスタイで赤ちゃんの服が濡れないように、Wガーゼ2枚の間にタオルを折りたたんだものを挟んで仕上げる。それに必要な幅の広いふちどりバイアスをください。

 

どちらの場合も私はご要望通りの商品を案内して買っていただきました。しかし、後からこの接客で正しかったのか悩みました。心の中で疑問を感じながらも、レシピ通りの買い物をしようとしているお客様にそれを否定するようなことも言いにくくて・・・

 

私の感じていることは次の通りです。

私がこれまでにお客様にご案内してきたスタイの作り方は、Wガーゼやニット、タオルなどの生地を2枚重ねて作ることを基本としてきました。Aさん、Bさんとも、よだれがしみこまないようにさらに布を重ねて作るという発想です。1枚のスタイの吸水量を増やして長時間の使用に耐えるようにしようとするものです。

よだれをたくさん吸い込んだスタイは重くなっていきますし、なにより衛生的ではありません。顔見知りのお客様なら、「スタイは適当なタイミングで取り替える方が良いのではないですか。スタイは、洗い替えを準備しておいた方が赤ちゃんに優しいのではないですか?」と、言ってあげたのですが。

 

こんな経験を何回か繰り返してきて、こんな事を感じるようになってきました。紙媒体の頃と違ってスマホのレシピを見ながらお見えになる客様のお話には時々疑問を感じるのはなぜなのか?そのレシピは信頼に足るものなのか?

ネット上には無記名でたくさんの情報があふれていて、その情報の利用の仕方は自己責任である。という当たり前のことと、今回のような出来事が私の中でやっと結びつきました。

ですから、今後はもう少しお客様と突っ込んだお話をさせていただきながら、よりよい接客を目指さなければいけないと感じています。ただ、店頭に立つ人間にとってお客様が信じている情報に、疑問を挟むのは難しいですよね・・・

 

無料レシピという言葉は魅力的ですが、よく考えてお使いになってほしいと思います。

スポンサーリンク

投稿者

下萩浩明(はぎ手芸店オーナー)
手芸店の経営傍ら、手芸教室なども行っております。
全国の手芸ファンのために、ハンドメイドに関する情報や知識を配信してまいります。

お気軽にコメントをお寄せください