ミシンの選び方8回目の今回は職業用ミシンをおすすめしたいと思います。
- すでにミシンは持っているけど、物足りなさを感じている方
- もっとパワーのあるミシンがほしい
- 革や厚い生地を縫いたい
- 薄い生地でも直線がきれいに縫えるミシンがほしい
など、もっとレベルの高いミシンがほしいと思っている方におすすめするミシンをご紹介します。
最初にお伝えしておきますが、今回おすすめする「職業用ミシンJUKI SL-700EX」というのは直線縫いに特化して作られたミシンですから ジグザグ ボタンホール 裁ち目かがりなどの模様 ステッチは一切縫えません。
直線縫いだけが縫えるミシンです。模様縫いも必要な方は一般的なミシンをお選び下さい。
職業用ミシンのJUKI SL-700EXの特徴
さて、今回おすすめする職業用ミシンのJUKI SL-700EXの特徴をかいつまんでご案内したいと思います。
厚物縫いについて
革・合皮・デニム・帆布など厚物縫いのための機能が充実していて、しつかりした送りと糸締まりできれいな縫い目に仕上がります。
パンフレットには20番手の糸まで対応となっています。
でも実際に縫ってみると、8番手でも全く問題なくきれいに縫ってくれますから、たいていの方が満足されるレベルだと思います。
太糸テンション
厚物経いで太系をこの糸案内に かけることで大きく糸調子を強めることなく糸締まりが良くなります。
厚物用針板(溝大)
針穴が大きく糸逃げ溝が深くなっています。
厚物と太糸の組み合わせ時の経い不良を防ぎ、糸締まりも良く仕上がります。
スムース押さえ(厚物用)
押え裏の糸逃げ溝が深くなっているので太糸でも糸締まりが良くなります。
皮革でも押えが貼り付くことなくスムースに縫えます。
薄物 普通地縫いについて
針は9番まで使えるのでオーガンジー、ジョーゼット、ローン、キュプラなどの薄地もきれいに縫えます。
通常の糸かけ
薄地・普通地のときは従来と同様の糸かけをします。厚地・薄地時それぞれのかけ方がすぐ分かるシール付きです。
標準針板
生地が針穴に入り込むのを防ぎ、 幅広い素材に対応します。さら に小さな針穴の薄物用針板(別売) も使用できます。
基本押え
薄地や普通地の直線、カープ、コパステッチにも使いやすい基本押えです。
薄地のペコ付きが気になる場合は、別売の薄物用押えが有効です。
その他の機能
フロート機能(微量押さえ上げ)
工業用と同じ縫いずれ・縫い伸び防止機構を新搭載。
押さえを0~2㎜浮かせて縫えるので、キルト地・ベルベットの縫いずれやニットの縫い伸びを抑えます。
厚物の段部乗り越え時にも便利です。
サブテンション
よりの強い糸でも、より戻りや糸暴れを防止し、安定した糸調子による縫い目を作ります。
押さえ圧調整
薄物から厚物まで素材に合わせて押え圧を調節できます。
目盛表示で調節も簡単です。
糸切りフットスイッチ付きコントローラー
踏み心地を重視したコントローラーで、針を止めたいところでピタッと止められます。あと1針縫いたい時の応答性にも優れています。
コントロールペダルと糸切りスイッチが足元で一体化。縫いに続けて自然な動作で糸切りができます。ペダルと糸切りスイッチの左右を入れ替えて使うこともできます。
職業用ミシンJUKI SL-700EXのおすすめの理由少しはおわかりいただけたでしょうか?
革や帆布などの厚い生地を縫いたい方や直線縫いの美しさを大切にされる方におすすめしたいミシンのナンバーワンだと思います。
実際にお使いいただいているお客様
このお客様は高山宮川朝市でオリジナルの手作り作品を販売して見えます。近頃、着物の帯を使ったバッグをお作りになるようになったのですが、これまで使って見えたミシンでは思ったように縫えないということで相談に見えました。
「革や帆布などの厚い生地を縫いたい方におすすめしている職業用ミシンのJUKI SL-700EXはいかがでしょうか」とおすすめして、ご購入いただきました。
今ではこんなにすてきな作品をお作りになっています。
ふたを開けるとこんな内ポケット付き
最後に誤解の無いようにいいわけを少しだけ・・・
以前のブログで日本の家庭用ミシンの中で1番おすすめのミシンは、JUKI EX7であると書いていますが、それは今でも変わりませんが、前提があります。
- 一般的な家庭用ミシン(直線縫いだけでなく、ボタンホールや裁ち目かがりなどいろんなステッチも縫うことが出来るミシン)の中の1番はJUKI EX7であると思っています。
- 一般的な家庭用ミシンでは満足できなくて、厚い生地も薄い生地ももっときれいに縫ってくれるミシンは職業用ミシンのJUKI SL-700EXであると言うことです。もちろん職業用ミシンですから直線しか縫えません。
- 職業用ミシンの上にはさらに工業用ミシンがあって、性能もさらにすばらしいものがたくさんありますが、ここでは家庭ですぐに使えるミシンであることを前提にお話ししていますので、工業用ミシンは念頭にありません。