ボタンホールのトラブル
ミシンの選び方6回目の今回はボタンホールのトラブルについて。
最近のミシンの多くが「オートボタンホール」という機能がついていて、ボタンの大きさに合ったボタンホールを自動で縫ってくれます。一度操作を覚えれば誰でも簡単に使いこなすことのできるおすすめの機能です。特にコンピューターミシンで縫うボタンホールは、すごく綺麗に仕上がるので、皆さんに大変お喜びいただいています。
ところが、この便利な機能も時々トラブルがあって苦労することがあります。
はぎ手芸店の店頭でエプロンなどのオーダーをいただいてボタンホールをミシンで縫うことがあります。腰のところにボタンを一つ付けるタイプのエプロンのボタンの反対側の角にボタンホールを縫うときにトラブルがよく起こります。
角の部分は、三つ折りの布が重なって段差が高くなっていますよね。この段差にボタンホールの押さえ金が詰まって、ミシンが進まなくなってしまうことがあるのです。
こうなると、ミシンを止めてやり直さなければなりません。ボタンホールの縫い目は目が詰まっていますからほどくのが大変ですし、布が弱くなって破れやすくなります。同じようなお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?はぎ手芸店のスタッフにもボタンホールをいやがるスッタフがいます。
こんな時には「押さえ金が詰まりそうな所にきたら、布を引っ張ってミシンの送りを助けてあげてください。」なんてアドバイスをしてきました。でも、こんな苦労をしなくてもボタンホールがきれいに縫える優れものミシンがあるのです。今回はそんなミシンをご紹介します。
ボタンホールのトラブルでお悩みの方のミシンの選び方
ジャノメDC6030
このミシンの良いところはこの「ボタンホール安定板セット」です。通常のボタンホール用の押さえ金の下に、安定板が付き布をその中に通してボタンホールを縫うのです。そうすることによって布の段差や厚みによって送りが詰まることがなくなり、安定したボタンホールを仕上げることができるようになるのです。
ジャノメの場合にはこのDC6030以上の機種にはおおむねこの「ボタンホール安定板セット」がついているようです。
JUKIのミシンはHZL-F3000から「ボタンホール安定板セット」がつくようになるようです。
こんな所もミシンの選び方のポイントとして押さえていただきたいと思います。