【第1回目のおさらい】
ロックミシン購入について知っておくべき事 ロックミシンの選び方(1)
- 一般的にロックミシンと呼ばれているのはオーバーロックミシンのことを言います。
- 世界ではじめて家庭用のロックミシンを作ったのが日本のメーカー「ベビーロック」です。ベビーロックは今でもロックミシンを山形で作り続けています。日本で生産される唯一のロックミシンとして、その日本品質は世界から評価されています。部品の一つ一つ、生産工程、製品の完成度、使いやすさ、耐久製など、どこを切り口にしても圧倒的な実力を持つ製品に仕上がっています。
【第2回目のおさらい】
- 絶対的な品質の高さと使いやすさを誇るベビーロックのオーバーロックミシンを中心におすすめのロックミシンをご紹介しました。
おすすめのカバーステッチミシンを紹介
第3回目の今回はこれまでご案内したオーバーロックミシン以外のロックミシンであるカバーステッチミシンについて説明し、おすすめの機種をご紹介します。ロックミシン購入の参考にしてください。
(今回はご案内しませんが、オーバーロックミシンとカバーステッチミシン両方の機能を兼ね備えた複合機もあります。おすすめ機種だけご紹介しておきます。ベビーロックBL77WJです。)
カバーステッチミシンというのは簡単に言うと、既製品のTシャツやトレーナーの袖口やすそに使われている縫い方で、表は2本の直線縫い、裏はオーバーロックミシンのような縫い目になっている縫い方ができるミシンです。
生地を二つに折って端の始末と直線縫いを同時に縫っています。もちろん生地の伸び縮みに適応していますからニットで着る物を作る方には必需品。
カバーステッチミシンを持っていれば様々な場面で活躍してくれますよ。
ベビーロック ふらっとろっくBL72S
カバーステッチミシンには3本の針を付けることができ、縫い方は3通りです。
表は2本の直線縫い、裏はオーバーロックのような縫い目で布端をかがります。
表は2本の直線縫い、裏はオーバーロックのような縫い目で布端をかがります。
表は1本の直線縫い、裏はチェーンのようなステッチになります。
伸縮性がありニットの縫い合わせには最適です。布端をかがることはできません。
糸通しが簡単
オーバーロックミシンと同様にカバーステッチミシンもルーパー糸の糸通しは面倒な物です。
しかしこのベビーロックのふらっとろっくBL72Sは、エアスルーシステム(自動エア糸通し)を使って、レバーを押すだけで素早く糸が通ります。
また、従来のような糸を通す順番がなく、どの糸からかけてもきれいに縫い始めます。
縫いはじめと縫い終わりがらくらく
通常縫い終わり側はすぐにほどけてしまうので、注意が必要です。
しかし、ふらっとろっくBL72Sはオーバーロックミシンのように空環(からかん)を出すことができるので、縫い終わりはそのまま生地を外すだけで大丈夫。
差動送り機能
レバーの調整をするだけで伸ばし縫いや縮み縫いがきれいにできます。
ニットなどの伸びやすい生地、裏地などの縫い縮みしやすい生地も美しく仕上げることができます。
押え上げレバー連動式ドロップフィード機能
押え金を上げると自動的に送り歯が下がって、厚地のセットがとてもスムーズに行えます。
ジャノメ795 U
次におすすめのカバーステッチミシンはジャノメ795 Uです。
ベビーロックのふらっとろっくBL72Sに比べてかなり安い。外見が特徴的で直線縫い用のミシンのようなシルエット。そのため懐の深さが特長です。
価格の違いは使いやすさと性能の違い。795Uが悪いとは言いにくいですが、それなりです。よくご検討ください。