第1回編み物講座
編み物はヒロコが担当していきます。
編み物(手あみ)は、本当にすごいと思います。一本の糸とかぎ針、棒針など、いろんな道具と技術によってベストやセーター、マフラーに帽子、編みぐるみなど様々なものを作り上げることができます。
編み物(手あみ)初心者でもできる簡単な作品から、上級者の作る芸術的と呼べそうな作品まで、様々なものを作り出す事ができます。
そして編み物(手あみ)のもう一つの良いところは、間違えたらほどいてやり直せるところです。そんな編み物(手あみ)をたくさんの方に取り組んでいただくことを目標に、初心者のための編み物(手あみ)、編み方の基礎をお伝えしていくための講座をスタートしたいと思います。
今回を第1回目として、編み物(手あみ)初心者の方が、簡単な作品を作ることができるまでを目標にしていきます。
第1回目 毛糸の選び方
まずは何を編むのかを決めるのですが、この講座では、まず棒針を使ってマフラーを編んでいただきたいので、それを前提に話を進めさせていただきます。
棒針編みのスタートとして、ガーター編みのマフラーに挑戦していただきます。そのための毛糸の選び方についてお伝えします。
「練習だから安い毛糸で」と、思う方も見えるかもしれませんが、価格優先ではなく、実際に自分の目で見てすてきだと思う毛糸を選びましょう。この講座におつきあいしていただく方には、必ず作品を完成していただきたいので、「あんなすてきな作品を私も作りたい。」と、高いモチベーションを持っていただきたいのです。
編み物を好きになっていただくためには、最初の作品を完成させることが大切です。ここで成功体験を持っていただくことが、次につながっていきます。たとえ初めての作品といえど、苦労して編むわけですから、できあがった作品に満足いただいて、使っていただきたいからです。適当な毛糸を選んでは適当に終わってしまいます。
それと、マフラーは直接肌に触れることがありますから、肌触りの良い、品質の良い毛糸を選んでいただきたいと思います。
ここではリッチモアの綵絵を使います。綵絵はこれまでも何回かご紹介してきましたが、私のお気に入り毛糸です。綵絵のお好みの色を一玉準備してください。綵絵以外の毛糸をご使用になる方も大丈夫です。これから私が説明する内容をご理解いただき、その毛糸にあった玉数と道具を選んでください。(できるだけ綵絵と同じような太さの毛糸を選んでいただくと、この後の話が進めやすいので助かりますが・・・)
毛糸の内容を理解しましょう
毛糸の帯のこの部分に注目してください。その毛糸の情報がまとめてあります。
標準状態重量50g玉巻き(約105m)
綵絵は一玉の重さが50gで105mの長さがあると言うことです。
綵絵くらいの太さの極太毛糸50gというと一般的には50m~60m位のものが多いと思います。50g分のマフラーを編んだとき綵絵は一般的な毛糸に比べて2倍くらいの長さを編むことができると言うことです。ですから、綵絵の作品は軽く仕上がります。
また、綵絵は一玉1280円と決して安くはないですが、一般的な毛糸の半分の玉数で編めるのですから、それほど高くは感じないと思います。
さて、綵絵以外の毛糸をお選びになった方は、この点を考えながら毛糸を何玉買うべきか考えましょう。
綵絵と同じくらいの太さの毛糸なら、綵絵一玉の長さが105mですから105m位になる玉数が必要だということになります。
例 50g60mの毛糸なら二玉で120m 二玉買ってください
綵絵とは明らかに太さの違う毛糸を選んだ方は、取り合えず二玉買ってください。たりない場合も余る場合もあると思いますが、最後に調整しましょう。
マフラーを編むための毛糸の選び方はここまでです。次回はどんな編み針を選ぶべきかをお伝えしたいと思います。
写真はイメージです。講座のテーマではありません。