ミシンにはメーカー指定のボビンを使いましょう
今年こんなことがありました。
JUKIの10万円程度のミシンをお買い上げ間もないお客様が、「きれいに縫えない」とミシンの修理を依頼されました。
このクラスのミシンがお買い上げそうそう故障するとは考えにくいのですが、とりあえずお客様には「申し訳ありません。調べてみます。」とお預かりしました。
修理を始めます。
外見的には問題点なし。そこで試し縫いをしてみます。
修理の基本ですが、上糸 下糸 ミシン針をはぎ手芸店のものに取り替えます。
縫ってみると異常ありません。静かな音で、スーと、縫っていきます。
ミシンは故障していません。ミシンの使い方に問題があると言うことです。
実は私は、上糸 下糸 ミシン針をはぎ手芸店のものに取り替えていた時にうすうす気がついていました。
お客様がお使いになっている上糸 下糸 ミシン針は、日頃私たちが見慣れているものと違っていたのです。
特に下糸を巻いてあるボビンの種類は指定のものとは全く違う物でした。
後日お客様に説明すると、「すべて100均で買ってきた。」ということでした。
「せっかくいいミシンをお求めになったのですから、ミシンの使い方が大事です。
指定の物を使って気持ちよく縫ってくださいね。」とお願いし、お客様のお使いのミシンに合うボビンの種類について説明しました。
意外とボビンの種類についてご存じない方が多く、こんなトラブルは時々あります。
今回のケースは、大事にならなくてよかったのですが、間違ったボビンを使い続けたために自動糸調子器が故障して、修理に大金をお支払いになったお客様もありましたから、十分注意してください。
必ずメーカー指定のボビンの種類をご確認いただき、正しいボビンを使いましょう。