ミシンの目とびは使い方の問題です
ミシンのクレームで時々あるのが目とびです。縫い目が時々飛んでいる(落ちている)ことを目とびといいます。
この症状は良いミシンほど起きにくく、ミシンを使い慣れている人ほど起きにくい現象です。
どうしてかといえば、使い方に原因のあることが多いからです。
それでは私がいつもやっている確認方法をご案内します。
糸 シャッペスパン#60
オルガンミシン針 #11をミシンにセットします。
当然のことですが、上糸のかけ方、下糸のセットの仕方が正しいことが前提条件です。自信のない方はこれまでご案内してきた「ミシンの使い方第1回から第6回」でご確認ください。
ここで、ブロードを2枚重ねで試し縫いします。この条件でも目とびするようなら、ミシン本体の故障が疑われるので、修理ということになりそうです。ミシンの修理をしてくれるお店で相談してください。
これできれいに縫うことができれば、ミシン本体に原因はないということです。では、どこに原因があるのでしょうか。
上糸のかけ方、下糸のセットの仕方が正しくできているのなら、残る原因はミシン針ということになります。
ミシン針のどこに原因があるのでしょうか?
- ミシン針が悪くなっている。曲がっている、あるいは針先が悪くなっている。
- ニットなどの伸びる生地を縫うときに目飛びしているのではありませんか?通常針でニット地を縫うと、針の上下の動きに合わせてニット地も上下に動くため(伸びるため)釜の針先が上糸を拾いにくくなって目とびが起きます。ニットの縫い方の基本なのですが、針はニット専用のミシン針を使ってください。HA×1SPという記号のミシン針を使ってください。
- 布地の厚さに対して針の太さがあっていない。薄い生地を太い針で縫う。厚い生地を細い針で縫う。どちらの場合も目とびの起きることがあります。
目とびの修理をお持ちになった場合、大半がミシン針に原因があります。ここに書いたことをよく理解していただければキット解決すると思います。