ミシンを買っただけでミシンは使えません。
ミシンの使い方を正しく理解していないと、縫うことができません。
正しいミシンの使い方を知って楽しくミシンを使ってください。
第1回目で、「上糸をかけるときには押さえ金をあげておく。」ことをご説明しましたが、もう一つ大切なポイントがあります。それは「両手を使って糸をかけること」です。
説明の前にミシンの仕組みについて
上糸をかけるときに注意すべき場所が2カ所あります。
一つ目は糸調子器にしっかりと通すことです。二つ目は天秤にしっかりと糸をかけることです。
オートと書いてある横に糸調子器があります。その左側に見える銀色の部品が天秤です。
4番と描いた絵にご注目ください。天秤の手前に糸をかけてくださいという意味の絵です。
ミシンの上糸のかけ方紹介です!
さて、ここから実際に皆さんがミシンの糸を片手でかけている様子を想像してください。
最近のミシンは糸かけの手順が書いてあるので、その通りに片手でかけていきます。
もしこのとき糸がふわーとしていたら、二つのポイントである糸調子器と、天秤にしっかりかからない場合がありそうだと思いませんか?
現実にこのトラブルが結構多いんです。
どちらもしっかりかかっていないと釜のところで糸がらみを起こして内釜を傷つけてしまうときがあります。
ですから上糸かけをするときには、左手は手順通りに糸をかけます。そのとき右手で糸の元の方をつまむか押さえるかして、糸にテンションをかけていただきたいのです。
糸をぴんと張っておけば、糸調子器と天秤に確実に糸がかかります。
これでトラブルの原因が一つなくなります。
ミシンの使い方を正しく身につけて、洋裁をお楽しみください。